下水道調査報告書で見られているポイント
自治体・建設コンサルが重視する点

下水道調査報告書は、調査結果を整理するための資料であると同時に、今後の補修・更新・維持管理方針を判断するための重要な基礎資料です。
報告書の内容や整理の仕方によって、その後の設計、補修計画、予算検討の進めやすさが大きく左右されます。
本ページでは、関東圏を中心に下水道維持管理・調査業務を10年以上行っている市川建設(株)が、自治体担当者様、建設コンサルタント様、元請企業様向けに、下水道調査報告書で実際に重視されているポイントを実務目線で解説します。
下水道調査報告書の役割とは
下水道調査報告書は、単に調査結果を記録するだけの資料ではありません。
施設の健全度を第三者が客観的に把握できる形で整理し、今後の対応方針を検討するための判断材料として活用されることが求められます。
自治体・建設コンサルが必ず確認するポイント
① 判定区分(A・B・C)の妥当性
最も重視されるのが、A・B・C判定が調査結果と整合しているかどうかです。
- 判定が過大・過小になっていないか
- 判定理由が明確に説明されているか
② 写真・映像と判定内容の一致
写真や映像と、記載されている判定内容が一致しているかどうかは重要な確認項目です。
- 写真だけでは判断できない内容になっていないか
- 第三者が見ても理解できるか
③ 調査範囲・位置情報の明確さ
- 路線名
- 人孔番号
- 調査距離
位置情報が不明確な報告書は、後工程での活用が難しくなります。
実務でよく指摘される報告書の問題点(一次情報)
実務では、次のような点が指摘されるケースが多くあります。
- 判定理由の記載が不足している
- 写真・映像が不鮮明
- 過去調査との比較ができない
- 調査条件や前提が記載されていない
これらの問題があると、報告書の信頼性が低下し、再整理や再説明が必要になることがあります。
良い下水道調査報告書の特徴
- 判定基準が明確で一貫している
- 写真・映像が分かりやすく整理されている
- 判定理由が文章で説明されている
- 次工程を想定した構成になっている
良い報告書は、調査結果を示すだけでなく、次のアクションにつながる内容になっています。
報告書の質が業務評価に与える影響
下水道調査報告書の質は、調査会社そのものの評価に直結します。
報告書が分かりやすく整理されていると自治体や建設コンサルからの信頼性が高まり、次回業務の依頼につながるケースもあります。
報告書作成時に意識すべき実務ポイント
- 誰が見ても理解できる構成
- 判定根拠を説明できる内容
- 将来の補修・更新検討を意識した整理
「読む人の立場」を意識することが、報告書品質向上のポイントです。
まとめ
【結論】
下水道調査報告書では、判定区分の妥当性、写真・映像との整合性、位置情報の明確さが特に重視されます。
実務に即した分かりやすい報告書を作成することで、維持管理業務全体の品質向上につながります。
本ページの内容は、下水道維持管理・調査業務を実際に行っている市川建設(株)の現場経験をもとに作成しています。
