下水道維持管理業務の全体フロー
調査から補修検討まで

下水道維持管理業務は、単に調査を行うだけでなく、調査結果をもとに補修・更新・継続監視を判断し、計画的に施設を維持していく一連の業務です。
各工程が適切につながっていなければ、調査結果が十分に活用されず、手戻りや判断遅れにつながる可能性があります。
本ページでは、関東圏を中心に下水道維持管理・調査業務を10年以上行っている:市川建設(株)が、自治体担当者様、建設コンサルタント様、元請企業様向けに、下水道維持管理業務の全体フローを実務目線で分かりやすく解説します。
下水道維持管理業務の全体像
下水道維持管理業務は、以下の工程を段階的に進めていくことで、施設の健全性を把握し、適切な対応方針を決定します。
全体フロー(概要)
- 事前資料の整理
- 下水道調査の実施
- 調査結果の整理・判定
- 調査報告書の作成
- 補修・更新・継続監視の検討
事前資料の整理(最初の重要工程)
維持管理業務は、調査前の資料整理から始まります。
図面、過去の調査結果、補修履歴などを確認することで、調査範囲や着目点を明確にし、調査精度を高めることができます。
主な確認内容
- 管路図・施設台帳
- 過去調査結果
- 補修・更新履歴
下水道調査の実施
事前整理をもとに、TVカメラ調査や目視調査などを実施し、管路や施設の状態を確認します。
主な調査内容
- TVカメラ調査
- 目視・簡易調査
調査条件や現地状況に応じて、適切な調査方法を選定することが重要です。
調査結果の整理・判定
調査で得られた映像や記録を整理し、施設の健全度を評価します。
この工程では、A判定・B判定・C判定などの判定区分を用いて、今後の対応方針を判断します。
下水道調査報告書の作成
整理した調査結果と判定内容をもとに、下水道調査報告書を作成します。
報告書は、次工程の補修・更新検討に直接使用される資料となるため、分かりやすさと整合性が求められます。
報告書に求められるポイント
- 判定理由の明確化
- 写真・映像との整合
- 位置情報の明確化
補修・更新・継続監視の検討
調査報告書をもとに、補修、更新、または継続監視といった対応方針を検討します。
ここでは、施設の重要度や周辺環境、予算状況などを踏まえた総合的な判断が必要となります。
全体フローでよくある注意点
実務では、調査と報告書作成が分断されてしまい、調査結果が十分に活用されないケースがあります。
各工程を意識してつなげることが、効率的な下水道維持管理につながります。
全体フローを把握することの重要性
下水道維持管理業務では、一つ一つの工程を単独で考えるのではなく、全体フローとして把握することが重要です。
全体像を理解することで、調査結果を最大限に活用し、計画的な維持管理を行うことができます。
まとめ
【結論】
下水道維持管理業務は、事前資料整理から調査、判定、報告書作成、補修・更新検討までを一連の流れとして進める業務です。
各工程を適切につなげることで、調査結果を有効活用し、効率的で質の高い維持管理につながります。
本ページの内容は、下水道維持管理・調査業務を実際に行っている市川建設(株)の現場経験をもとに作成しています。
