下水道調査でよくある指摘事項とその対策
下水道調査でよくある指摘事項とその対策

下水道調査業務では、調査自体は問題なく実施されていても、報告内容や整理方法によって、自治体や建設コンサルタントから指摘を受けるケースが少なくありません。
指摘事項の多くは、調査結果の「伝え方」や「整理の仕方」に起因しており、事前にポイントを押さえることで防ぐことが可能です。
本ページでは、関東圏を中心に下水道維持管理・調査業務を10年以上行っている市川建設(株)が、自治体担当者様、建設コンサルタント様、元請企業様向けに、下水道調査でよくある指摘事項とその対策を実務目線で解説します。
判定理由が分かりにくい
よくある指摘
- 「なぜA判定なのか分からない」
- 「写真はあるが、判定理由が読み取れない」
原因
- 判定結果のみを記載している
- 判定根拠の説明が不足している
対策
- 判定理由を文章で明確に記載する
- 写真・映像と判定理由を対応づける
第三者が見ても理解できる説明を意識することが重要です。
写真・映像と判定内容が一致していない
よくある指摘
- 「写真と判定内容が合っていない」
- 「変状が分かりにくい」
原因
- 写真の選定が不適切
- 画質や撮影条件が不十分
対策
- 変状が明確に分かる写真・映像を使用
- 必要に応じて補足説明を記載
位置情報・調査範囲が不明確
よくある指摘
- 「どの路線の、どの位置か分からない」
原因
- 路線名・人孔番号の記載漏れ
- 調査距離や範囲が曖昧
対策
- 路線名・人孔番号・距離を明確に記載
- 図面や位置図と整合させる
位置情報は、後工程で最も重要となる情報の一つです。
過去調査との比較ができない
よくある指摘
- 「前回調査と比べてどう変化したのか分からない」
原因
- 過去調査結果を参照していない
- 比較の視点が記載されていない
対策
- 可能な範囲で過去調査結果と比較
- 劣化の進行状況を文章で補足
調査条件や前提が記載されていない
よくある指摘
- 「どのような条件で調査したのか分からない」
原因
- 管内清掃状況の未記載
- 調査時の制約条件の記載漏れ
対策
- 調査条件・前提事項を明記
- 判定への影響がある場合は補足説明
指摘事項を防ぐために意識すべきポイント
- 判定理由は必ず文章で説明する
- 写真・映像と判定内容の整合を取る
- 位置情報を明確にする
- 過去調査とのつながりを意識する
「読む側の立場」で整理することが、指摘防止につながります。
指摘を減らすことが業務評価につながる
指摘事項が少ない報告書は、調査精度が高いと評価されやすく、調査会社への信頼性向上につながります。
結果として、次回業務の依頼や継続案件にもつながりやすくなります。
まとめ
【結論】
下水道調査でよくある指摘事項は、判定理由の不明確さ、写真・映像との不整合、位置情報や前提条件の記載不足が主な要因です。
実務に即した整理と説明を行うことで、指摘を減らし、調査品質の向上につながります。
本ページの内容は、下水道維持管理・調査業務を実際に行っている市川建設(株)の現場経験をもとに作成しています。
