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下水道調査で止水工法が必要になるケースとは?
調査結果から「止水」が必要と判断されるポイントを解説

下水道調査を行っていると、
調査報告書の中でよく出てくる言葉があります。
それが 「止水工法」 です。
ただし止水工法は、
👉 すべての劣化に対して行うものではありません。
この記事では、
- 止水工法とは何か
- 下水道調査で止水が必要になる具体的なケース
- 止水工法が「必要な場合」と「不要な場合」
- 調査結果と止水工法の関係
を、現場目線で分かりやすく解説します。
🔍 止水工法とは?
止水工法とは、
👉 下水道管や人孔からの浸入水(地下水・雨水など)を止めるための工法です。
対象となるのは👇
- ひび割れ(クラック)
- 継手部
- 取付管接合部
- 人孔壁・底版
📌 構造補強が目的ではなく
📌 「水を止めること」が主目的
という点が重要です。
🏗 なぜ下水道で止水が必要になるのか?
下水道管に浸入水があると、次のような問題が発生します。
❌ 浸入水による主な影響
- 処理場への負荷増大
- 雨天時の溢水リスク
- 管内劣化の進行
- 維持管理コストの増加
👉 小さな漏水でも、放置すると大きな問題になります。
👷♂️ 下水道調査で止水工法が必要になる主なケース
ここからが本題です。
調査で「止水が必要」と判断されるのは、主に次のようなケースです。
① クラック(ひび割れ)からの浸入水が確認された場合
🔎 調査での確認ポイント
- 管内壁からの滴下
- 湿潤痕
- 雨天時のみ発生する漏水
📌 クラックが小さくても
📌 水が入っていれば止水対象
👉 構造的に健全でも、
止水工法のみを先行するケースは多いです。
② 継手部・取付管接合部からの漏水
よくある発生箇所
- 管と管の接合部
- 取付管の差し込み部
- 古い管路の継手
📹 TVカメラ調査では、
最も指摘が多い箇所の一つ。
👉 流入が継続すると
- 土砂流入
- 空洞化
- 道路陥没
につながるため、
優先的な止水対象になります。
③ 人孔からの浸入水が確認された場合
人孔で多い浸入箇所
- 壁面クラック
- 打継部
- ケーブル貫通部
- 底版と壁の境界
📌 人孔は
👉 浸入水の入口になりやすい構造
調査時に浸入水が確認された場合、
止水工法+表面補修を組み合わせることが一般的です。
④ 雨天時にのみ発生する浸入水がある場合
晴天時の調査では問題がなくても、
- 雨天時
- 水位上昇時
にだけ漏水が発生するケースがあります。
👉 調査履歴や苦情情報と合わせて判断することが重要。
⑤ 浸入水により他の劣化を誘発している場合
浸入水を放置すると👇
- 鉄筋腐食
- コンクリート剥離
- 硫化水素発生
といった 二次劣化 を引き起こします。
👉 この場合、
劣化対策の前に止水が必須となります。
⚠ 止水工法が「不要」なケースもある
重要なのは、
👉 止水工法は万能ではないという点。
止水が不要な例
- 乾燥状態で浸入水なし
- 表面劣化のみ
- 構造補強が優先される場合
📌 無理に止水を行うと
📌 かえって別の劣化を招くこともあります。
⚙ 調査結果と止水工法の正しい関係
下水道調査では、
❌ 「劣化=止水」
⭕ 「浸入水の有無で判断」
が基本です。
実務的な流れ
1️⃣ 調査で浸入水の有無を確認
2️⃣ 浸入箇所を特定
3️⃣ 止水の要否を判断
4️⃣ 応急 or 恒久工法を選定
👉 調査精度が、止水工法の成否を左右する
と言っても過言ではありません。
📝 発注者・元請けへの説明ポイント
止水工法を提案する際は👇
- なぜ止水が必要か
- 放置した場合のリスク
- 応急か恒久か
を調査結果とセットで説明することが重要です。
👉 「止水ありき」ではなく
👉 「調査結果に基づく提案」
これが信頼につながります。
🌱 まとめ|止水工法は“調査の延長線上”にある
止水工法は、
- 漏水を止める
- 劣化進行を抑える
- 管路を長持ちさせる
ための重要な対策です。
ただし、
👉 正しい調査があってこその止水工法。
下水道調査で浸入水を正確に把握し、
適切なタイミングで止水を行うことが、
維持管理の質を大きく左右します。
