まずは無料相談!貴社の問題をお聞かせください!⇒
MENU

お知らせ

下水道施設における劣化調査の種類と試験方法

圧縮強度・中性化・鉄筋腐食をどう調べるのか?

下水道施設の維持管理において、

**「劣化調査」**は非常に重要な位置づけにあります。

TVカメラ調査や目視調査で異常が確認された場合、

次のステップとして行われるのが👇

👉 材料レベルでの劣化調査・試験

この記事では、

  • 下水道施設で行われる代表的な劣化調査の種類
  • 各試験の内容と目的
  • 試験体(サンプル)の採取方法
  • 実務での使い分けポイント

を、現場目線で分かりやすく解説します。


🔍 劣化調査とは何を確認するのか?

劣化調査の目的は、単に「古いかどうか」を見ることではありません。

劣化調査で確認するポイント

  • 構造的に安全か
  • 補修で延命できるか
  • 更新が必要な状態か

👉 維持・補修・更新の判断材料

これが劣化調査の本質です。


① 劣化調査の試験内容

下水道施設で代表的な試験は、次の3つです。


①-1 圧縮強度試験(コンクリート)

🔎 試験の目的

コンクリートが、

👉 必要な強度を維持しているか

を確認する試験です。

下水道施設では、

  • 経年劣化
  • 化学的腐食
  • 中性化進行

により、強度が低下している場合があります。


📌 確認できること

  • 現在のコンクリート強度
  • 設計強度との比較
  • 補修・更新の要否判断

👉 構造安全性評価の基礎データになります。


①-2 中性化試験(コンクリート)

🔎 試験の目的

コンクリートの 中性化深さ を測定し、

鉄筋腐食のリスクを評価する試験です。


📌 中性化とは?

本来アルカリ性のコンクリートが、

  • 空気中の二酸化炭素
  • 下水由来のガス

などの影響で中性化し、

👉 鉄筋を守る力を失っていく現象


📌 確認できること

  • 中性化の進行度
  • 鉄筋腐食の将来リスク
  • 表面補修・被覆の必要性

①-3 鉄筋腐食調査(鉄筋)

🔎 試験の目的

鉄筋が、

  • 腐食しているか
  • 断面欠損しているか

を直接確認する調査です。


📌 確認できること

  • 鉄筋腐食の有無・程度
  • 断面欠損率
  • 構造耐力への影響

👉 劣化が進行している施設では必須の調査です。


② 試験体(サンプル)の採取方法

劣化調査では、

どのように試験体を採取するかが非常に重要です。


②-1 圧縮強度試験の試験体採取方法

■ コア抜き(通常コア)

🔧 方法

  • コンクリートを円柱状に切り出す
  • 直径50~100mm程度が一般的

👍 特徴

  • 試験精度が高い
  • 設計基準との比較が容易

⚠ 注意点

  • 構造体への影響
  • 施工管理が必要

👉 精密評価・重要構造物向け


■ 小径コア

🔧 方法

  • 小径(20~30mm程度)で採取
  • 影響を最小限に抑える

👍 特徴

  • 構造へのダメージが小さい
  • 採取しやすい

⚠ 注意点

  • 適用範囲に制限あり
  • 補正が必要な場合あり

👉 既設施設・制約条件が厳しい現場向け


②-2 中性化試験の試験体採取方法

■ ハツリによる採取

🔧 方法

  • 表面をハツリ
  • フェノールフタレイン溶液で測定

👍 特徴

  • 簡易で分かりやすい
  • 現地で確認可能

⚠ 注意点

  • 表層評価に限定
  • 深部評価は困難

■ コア採取による中性化試験

🔧 方法

  • コア抜き後に断面測定

👍 特徴

  • 深部まで評価可能
  • 鉄筋位置との関係が分かる

👉 精度重視の中性化評価に有効


②-3 鉄筋腐食調査の試験体採取方法

■ ハツリ調査

🔧 方法

  • 鉄筋位置までハツリ
  • 目視で腐食状況を確認

👍 特徴

  • 状態を直接確認できる
  • 即時判断が可能

■ 鉄筋採取

🔧 方法

  • 鉄筋を切り出して採取
  • 断面・腐食状況を測定

👍 特徴

  • 定量評価が可能
  • 構造安全性評価に有効

⚠ 注意点

  • 補修が前提
  • 構造影響を考慮

⚖ 試験方法の使い分け(実務ポイント)

劣化調査では👇が重要。

❌ すべての試験を一律実施

目的に応じて必要な試験を選定


よくある組み合わせ例

  • 初期評価

     👉 目視+簡易中性化試験
  • 劣化が疑われる場合

     👉 圧縮強度+中性化
  • 構造安全性評価

     👉 圧縮強度+鉄筋腐食調査

🌱 まとめ|劣化調査は「判断のための調査」

下水道施設の劣化調査は、

  • 壊すための調査ではなく
  • 守るための調査

です。

正確な試験と適切な試験体採取を行うことで、

👉 補修で延命できるのか

👉 更新が必要なのか

を、客観的に判断することができます。

調査精度が高いほど、

維持管理の質は確実に向上します。