お知らせ
緊急度 I のとき、まず何をすべきか
下水道施設に異常が見つかった際の初動対応と考え方
下水道の劣化調査で
「緊急度 I」 と判定された場合、
それは単なる技術的評価ではありません。
👉 安全・社会影響・責任が一気に表に出る段階です。
このときに重要なのは、
「どんな工法を使うか」よりも先に、
何を優先して、どんな順番で動くか。
この記事では、
- 緊急度 I の意味
- まず最初にやるべきこと
- 応急対応と恒久対応の考え方
- 実務での正しい進め方
を、現場目線で整理します。

🔴 緊急度 I とは何が起きている状態か?
改めて、緊急度 I の定義を整理します。
緊急度 I の状態
- 著しい劣化・破損が確認されている
- 道路陥没・崩落の恐れがある
- 構造安全性に直接影響する
📌 「すでに危険が顕在化している」
または
📌 「いつ事故が起きてもおかしくない」
状態です。
🧭 緊急度 I で最優先すべき考え方
緊急度 I では、
次の優先順位を絶対に間違えてはいけません。
1️⃣ 人命・第三者の安全
2️⃣ 二次被害の防止
3️⃣ 応急対応
4️⃣ 恒久対策・復旧
👉 技術判断より、まず安全確保
これが鉄則です。
🛑 ステップ①|安全確保・影響範囲の把握(最優先)
まずやるべきこと
- 周辺道路・歩行者への影響確認
- 陥没・崩落の兆候確認
- 必要に応じた通行規制・立入制限
📌 調査会社でも異常を見つけたら即共有
📌 「報告書をまとめてから」では遅い
👉 初動の遅れ=事故リスク
📢 ステップ②|関係者への迅速な情報共有
次に行うのが👇
正確で簡潔な情報共有。
共有すべき内容
- 発生位置
- 劣化・破損の内容
- 想定されるリスク
- 現時点での応急対応案
👉 判断できる材料をセットで伝えることが重要。
🧪 ステップ③|応急対応(被害拡大を止める)
緊急度 I では、
恒久工法の前に応急対応を行うケースがほとんどです。
主な応急対応例
■ 漏水・浸入水が原因の場合
- 応急止水
- 仮止水材の設置
👉 水を止めるだけで進行が止まることも多い
■ 空洞化・崩落リスクがある場合
- 充填材による仮補強
- 路面仮復旧
📌 応急対応の目的は👇
👉 「直す」ではなく「持たせる」
🔧 ステップ④|詳細調査・原因特定
応急対応で
ひとまず安全を確保した後に行うのが詳細調査です。
この段階で行うこと
- 劣化原因の特定
- 構造影響の評価
- 補修か更新かの判断
👉 ここで初めて「恒久対策」を検討
⚖ ステップ⑤|恒久対策の方針決定
緊急度 I では👇
選択肢は2つ。
① 大規模補修で対応できる場合
- 構造安全性が確保できる
- 延命効果が見込める
👉 補修工法を組み合わせて対応
② 更新・改築が必要な場合
- 構造耐力が著しく低下
- 再発リスクが高い
👉 更新判断は「失敗」ではない
⚠ よくある失敗例(超重要)
❌ いきなり恒久工法を決める
→ 応急対応が遅れる
❌ 技術判断だけで進める
→ 安全配慮が後回しになる
❌ 影響範囲を甘く見る
→ 二次事故につながる
🧠 実務で覚えておくべき一言
緊急度 I は「工事の話」ではなく「危機管理の話」
ここを履き違えないことが、
現場・発注者・調査会社すべてに求められます。
🌱 まとめ|緊急度 I では「順番」がすべて
緊急度 I の対応は、
1️⃣ 安全確保
2️⃣ 情報共有
3️⃣ 応急対応
4️⃣ 原因特定
5️⃣ 恒久対策
という 明確な順番 があります。
この順番を守ることで、
- 事故を防ぎ
- 無駄な工事を避け
- 最適な復旧につなげる
ことができます。
👉 焦るほど、基本に戻る
それが緊急度 I 対応の鉄則です。
