お知らせ
📡 人孔調査は「入って測る」から「3Dで残す」へ|マンホールを数分でデジタル化する
🔍 人孔調査そのものが、大きく変わるかもしれない
下水道維持管理に欠かせない人孔(マンホール)調査。
人孔内部の状況を確認し、
- 躯体の損傷
- クラック
- 腐食・劣化
- 浸入水
- 管口の状況
- 寸法・形状
などを記録していく重要な調査です。
しかし従来の調査では、人が現場で確認・計測・撮影・記録を行うため、どうしても一定の時間と人員が必要になります。
さらに詳細な調査になれば、人孔内部へ人が入るケースもあります。
そこで今回G-MENが注目したのが、
⭐ 3Dマンホール点検システム「QuickView 360」
です。
資料によれば、360°撮影したデータから人孔内部を3D化し、計測・記録・AIによる欠陥コーディング・報告書作成・CADへのデータ出力まで行えるシステムです。
当社としても非常に興味があります。
🚧 従来の人孔調査が抱える課題
人孔調査は一見すると単純な作業に見えます。
しかし、実際にはそうではありません。
現場では、
👷 安全管理
📷 写真撮影
📏 寸法計測
📝 野帳への記録
💻 事務所でのデータ入力
🖼️ 写真整理
📄 報告書作成
まで、多くの作業があります。
さらに人孔内部へ入る場合には、
酸素欠乏・硫化水素・転落・流入水
などへの安全対策も必要になります。
つまり、人孔調査には、
「現場で調査する時間」だけでなく、その前後にも多くの作業がある
ということです。
📡 「QuickView 360」とは?
今回紹介するQuickView 360は、WinCanのマンホール点検システムです。
提供資料では、
「1 MANHOLE EVERY 5 MIN」
という非常にインパクトのある表現で紹介されています。
資料によれば、オペレーター1人で1日最大80個のマンホールをスキャンして点検することが可能とされています。
そして単に人孔内部を撮影するだけではありません。
📷 4Kパノラマビデオで撮影
🧊 3Dモデルを生成
📏 3Dモデル上で計測
🧠 AIによる欠陥・特徴のコーディング
📄 レポートの自動生成
☁️ クラウドへのアップロード
💻 CADへのエクスポート
など、その後のデータ活用まで考えられています。
ここがG-MENとして特に注目したポイントです。
🔄 「写真を撮る」から「人孔そのものをデータとして残す」
従来の調査では、
📷 正面写真
📷 クラック写真
📷 管口写真
📷 底部写真
など、必要な場所を写真として残します。
もちろん、これは今後も重要です。
しかし3D計測では考え方が少し変わります。
「必要な写真を残す」のではなく、「人孔そのものをデジタルデータとして残す」。
例えば調査後、事務所へ戻ってから、
「この部分をもう一度見たい」
「ここの寸法はいくつだったか」
「反対側の壁面はどうなっていたか」
ということが起きる場合があります。
3Dデータとして人孔全体が保存されていれば、現場へ戻らずデータ上で再確認できる可能性があります。
これは非常に大きなメリットです。
🧊 バーチャル3Dで人孔内部を見る
資料には、
「バーチャル3Dビューワモード」
も紹介されています。
取得したデータを使い、PCやタブレット上で人孔内部を確認する。
つまり、
現場にいなくても、マンホールの中を見ることができる。
という環境です。
自治体担当者。
建設コンサルタント。
調査会社。
施工会社。
それぞれが同じ3Dデータを確認できれば、情報共有の方法も変わります。
📏 3Dモデル上で「測る」
さらに興味深いのが、
「計測機能付き3Dモデル」
です。
単に3Dで見るだけではなく、取得したデータを計測へ利用できる。
これは人孔調査の効率化を考えるうえで非常に重要です。
現場ですべてを手作業で測定するのではなく、
現場ではデータを取得する。
そして、
詳細確認・計測はデータ上でも行う。
こうした調査方法が確立すれば、現場作業時間そのものを短縮できる可能性があります。
🧠 さらにAIが「異常」を整理する
QuickView 360では、資料上、
AIを使用した欠陥や特徴のコーディングの自動化
も紹介されています。
ここは、これからの下水道調査において非常に重要な部分だと考えています。
人が撮影する。
人が写真を見る。
人が異常箇所を探す。
人が分類する。
人が報告書へ入力する。
現在はこうした作業に、多くの時間を使っています。
しかしAIが画像や3Dデータから異常候補を抽出できれば、
「人が全部探す」から「AIが見つけ、人が確認する」
という仕事の流れに変わります。
📄 「報告書作成」まで変わる可能性
G-MENとして、実はここにも非常に注目しています。
資料には、
「自動報告書作成機能」
が記載されています。
下水道調査では、現場作業だけでなく、その後の報告書作成にもかなりの時間が必要です。
調査データを入力する。
写真を整理する。
番号を付ける。
異常箇所を整理する。
帳票へ転記する。
もし、
現場で3Dスキャン
↓
AIが異常候補を整理
↓
写真・位置・計測値を紐付け
↓
自動的に帳票データを生成
↓
技術者が確認・修正
↓
報告書完成
という流れが作れれば、
人孔調査のDXは「現場」だけでなく「事務所」までつながります。
ここは非常に大きなポイントです。
☁️ クラウドでデータを共有する
資料では、
クラウドへのワイヤレスアップロード
にも対応するとされています。
これも従来の調査方法との大きな違いです。
例えば、
👷 現場
QuickView 360でスキャン
↓
☁️ クラウド
調査データをアップロード
↓
🏢 事務所
技術者が確認
↓
📐 建設コンサル
データを共有
↓
🏛️ 自治体
調査結果を確認
という流れも考えられます。
調査データを「紙の報告書として納品する」だけではなく、
「インフラ資産のデジタルデータとして蓄積する」
という考え方へ変わっていく可能性があります。
📐 CADへのエクスポートにも対応
さらに資料には、
「CADへのエクスポート機能」
も記載されています。
これは建設コンサルタントや設計会社にとっても興味深い機能です。
3D計測した人孔データを設計や維持管理へ活用できれば、
調査 → 設計 → 補修 → 維持管理
までデータをつなげられる可能性があります。
単なる「点検用カメラ」ではなく、
人孔のデジタルデータを作る装置
として考えた方が、この技術の本質に近いのかもしれません。
🏛️ 自治体・建設コンサルにとってもメリットが大きい
この技術が実際の現場で十分な精度を確保できれば、発注者側にもメリットがあります。
🏛️ 自治体
人孔の状態を3Dデータとして蓄積し、経年変化の把握や維持管理計画へ利用。
📐 建設コンサルタント
現地へ行かなくても3Dデータを確認し、調査結果や補修方法を検討。
👷 調査会社・施工会社
現場作業を効率化し、安全性を高めながら調査データの品質を標準化。
つまり、
「同じ人孔データを関係者全員で共有する」
という環境を作れる可能性があります。
🔄 そして「経年変化」を見る
さらに期待したいのがこれです。
例えば同じ人孔を、
2027年 → 2030年 → 2033年
と定期的に3Dスキャンします。
そして過去データと比較する。
そうすれば将来的には、
「このクラックが拡大した」
「この部分の腐食が進行した」
「この部分が変形している」
などを、より客観的に比較できる可能性があります。
これは単なる点検ではありません。
「人孔のデジタルカルテ」
です。
👷 市川建設でも実際に試してみたい
今回のQuickView 360について、
現時点では市川建設で使用した実績はありません。
そのため、メーカー資料だけを見て「従来調査を置き換えられる」と判断する段階ではありません。
むしろG-MENとしては、
「実際の現場で試して比較してみたい」
と考えています。
例えば、
🔍 比較したいポイント
① 調査時間
従来調査と比較して本当にどの程度短縮できるのか。
② 計測精度
実測値と3Dデータ上の計測値にどの程度差があるのか。
③ 劣化判定
クラック・腐食・浸入水などをどの程度把握できるのか。
④ AI判定
国内の人孔調査基準に対して、どこまで実用的なのか。
⑤ 報告書作成時間
現場から報告書完成まで、トータルでどれだけ効率化できるのか。
⑥ コスト
機器導入費を含めて、どの程度の調査数量で投資効果が出るのか。
この6項目は、実際に検証してみたいところです。
🚀 人孔調査DXの入口になるかもしれない
前回G-MENでは、
🐕 4足ロボットによる管路調査
そして、
🦾 人型ロボット+フィジカルAI
について紹介しました。
今回のQuickView 360も、その延長線上にあります。
共通しているのは、
「人が見る・測る・記録する」仕事をデジタルへ変える
ということです。
これからの下水道維持管理では、
📷 撮影
+
📡 3D計測
+
☁️ クラウド
+
🧠 AI解析
+
📄 報告書自動化
が、一つの流れになっていくのではないでしょうか。
⭐ POINT
これまでの人孔調査は、
👷 人が現場へ行く
↓
🔍 人が見る
↓
📏 人が測る
↓
📝 人が記録する
↓
💻 人が入力する
↓
📄 人が報告書を作る
という仕事でした。
これからは、
📡 現場で3Dスキャン
↓
🧊 人孔をデジタル化
↓
🧠 AIがデータを整理
↓
☁️ クラウドで共有
↓
📄 報告書を自動生成
↓
👷 技術者が確認・判断する
という形へ変わる可能性があります。
「入って測る」から「3Dで残す」へ。
そして、
「調査結果を残す」から「インフラデータを蓄積する」へ。
QuickView 360のような技術は、単に人孔調査を速くするだけではなく、下水道維持管理そのものをデジタル化していく技術になる可能性があります。
市川建設としても、ぜひ一度実機を使い、
「従来の人孔調査と比べて、どこまで安全に、速く、正確にできるのか」
を検証してみたい技術です。
当社では、今後もこうした新しい下水道調査技術を追いかけ、実際の現場で使える技術なのかという**「現場目線」**で紹介していきます。

