お知らせ
漏水を止めたい!Y字管注入工法について解説
豆知識
2025.03.18
Y字管注入工法とは?
下水道管の漏水補修(止水)にはさまざまな方法がありますが、その中でも効果的な工法の一つがY字管注入工法です。この工法は、Y字型の特殊な管を使って、漏水の原因となる隙間やクラック(ひび割れ)に止水材を圧入し、確実に補修する技術です。特に、老朽化した下水道管や、接続部の劣化による漏水に対して、高い効果を発揮します。
Y字管注入工法の仕組み
Y字管注入工法は、以下のような手順で行われます。
調査・診断
- まず、下水道管の状態を確認し、漏水の箇所を特定します。
- 目視やカメラ調査(管内カメラ)を使って、劣化状況を把握します。
Y字管の設置
- 漏水の発生している管の近くに、小さな穴を開け、Y字型の管を挿入します。
- Y字型の形状によって、止水材を効果的に流し込むことができます。
止水材の注入
- 高圧ポンプを使用して、止水材(ウレタン樹脂やセメント系の材料)を管内に注入します。
- 止水材は漏水の発生源に広がり、隙間を埋めて水の流出を防ぎます。
硬化・固着
- 注入された止水材が化学反応を起こし、固化して下水道管の隙間を密閉します。
- これにより、長期間にわたって漏水を防ぐことができます。
最終確認・仕上げ
- 最後に、再度カメラ調査を行い、漏水がしっかりと止まっているかを確認します。
- 必要に応じて、追加注入や補強を行います。
Y字管注入工法のメリット
✅ 掘削工事が不要
従来の下水道管の補修工事では、地面を掘削して管を交換する必要がありました。しかし、Y字管注入工法では、最小限の穴を開けるだけで補修が可能なため、工期の短縮やコスト削減につながります。
✅ 高い止水効果
Y字型の管を使用することで、止水材が広範囲に行き渡りやすく、効果的に隙間を埋めることができます。そのため、確実な漏水補修が可能です。
✅ 施工が短時間で完了
掘削を伴う工事と比較すると、施工にかかる時間が短縮されるため、交通規制や住民の負担を軽減できます。
✅ 環境負荷の低減
掘削をしないことで、周辺環境への影響を最小限に抑えることができ、エコな工法としても注目されています。
Y字管注入工法が適しているケース
この工法は、以下のようなケースで特に有効です。
- 下水道管の接続部からの漏水
- 老朽化によるひび割れや小さな穴
- 地盤沈下による管のズレによる隙間
- マンホール周辺の漏水対策
- まとめ
Y字管注入工法は、下水道管の漏水補修において、迅速かつ確実に止水ができる工法として注目されています。掘削工事をせずに、短期間で施工できるため、コスト削減や環境負荷の軽減にもつながります。
もし、下水道管の漏水にお困りの方は、ぜひ専門業者に相談してみてください! 確実な補修を行うことで、インフラの長寿命化にも貢献できます。