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管口カメラを使った下水道管路調査とは?特徴・メリット・活用場面を解説

管口カメラを使った下水道管路調査

下水道の維持管理に欠かせない管路調査

その中でも、「管口カメラ(管口TV)を使用した調査」は、簡易でスピーディに異常を把握できる便利な手法です。

この記事では、管口カメラ調査の基本から、他の調査手法との違い、現場での活用場面までを分かりやすくご紹介します。


■ 管口カメラとは?

管口カメラとは、マンホールから下水道管路内を一方向または両方向に撮影するための専用カメラ機器です。

管路内に人が入らずに、簡易的に管内の状況を確認できる点が特長です。

📸 一般的には、以下のような特徴があります:

  • 手動またはポール式で操作(人がマンホール上から挿入)
  • 回転・ズーム機能付きのカメラもあり
  • 撮影角度は固定または可動式
  • 録画や静止画保存も可能

■ 調査で確認できる内容

確認事項 詳細
管口部の接続状態 管きょとマンホールの接合部にズレや破損がないか
管内の堆積・閉塞状況 汚泥や異物の堆積・流下障害がないか
管壁のクラックや破損 可視範囲でのひび割れ、欠損の有無
水位の異常 通常流況と比較して水が溜まっていないか
根入りや異物混入 樹根の進入、外部からの異物侵入の確認

■ 管口カメラ調査のメリット

短時間で調査可能(1箇所あたり数分〜10分程度)

低コスト(自走式TVに比べて格段に安価)

狭小・短距離管路でも対応可能

道路規制・大掛かりな準備が不要

スクリーニング調査に最適


■ 限界・注意点

全管内の詳細調査は不可(奥行きが限られる)

死角が多く、完全な診断は困難

曇り・汚れにより視認性が低下する場合あり

カメラの性能によって見える範囲が異なる

→ 詳細な調査が必要な場合は自走式TVカメラ調査や内視鏡調査などへの展開が必要です。


■ 活用される主な場面

🛠 スクリーニング調査としての一次診断

🛠 緊急時の応急確認(沈下・陥没時の原因調査)

🛠 完了検査や施工後の目視確認

🛠 苦情・異臭対応の初動確認

🛠 小口径管路(φ150〜300mm)の簡易確認


■ 調査実施のポイント

✔ 事前に 水位や堆積状況を把握

✔ 作業中は 換気と酸素濃度測定を徹底

✔ カメラの角度・光量の調整で視認性を確保

✔ 異常が見つかった場合は、詳細調査に展開する判断力が重要


■ まとめ

管口カメラを使った管路調査は、スピード・コスト・柔軟性に優れた調査手法です。

特に、スクリーニング調査や応急対応においては、その手軽さと即応性が強みとなります。

ただし、全てを把握できるわけではないため、“見るべきポイントを見極める”判断力と、必要に応じた調査の組み合わせが大切です。