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水上ドローン調査とは?

管内点検の新しい選択肢を分かりやすく解説

下水道調査の現場では近年、

**「水上ドローン調査」**という新しい手法が注目されています。

従来の下水道調査では、

  • 管内TVカメラ調査
  • 人孔からの目視
  • 人が入れる場合の立入調査

が主流でしたが、

👉 水位が高い・危険・調査できない区間が課題でした。

そこで登場したのが、

水面に浮かべて進むタイプや、土砂の上も走行できる水上ドローンです。

この記事では、

  • 水上ドローン調査とは何か
  • 適用できる条件
  • メリット・デメリット
  • 従来調査との違い
  • 2タイプの水上ドローンの特性

を、現場目線で解説します。


🔍 水上ドローン調査とは?

水上ドローン調査とは、

👉 下水道管内の水面や堆積物の上を走行・浮航しながら行う調査手法です。

特徴は👇

  • 人が立ち入らない
  • 水を抜かずに調査可能
  • ケーブルレスで移動
  • 管内全体を広い視野で確認

特に、

大口径管路・水位がある区間で力を発揮します。


🛠 水上ドローンの主な2タイプ

現在、下水道調査で使われている水上ドローンは

大きく 2つのタイプ に分けられます。


① 水面に浮かべて調査するタイプ(浮航型)

🚤 特徴

  • 水面に浮かびながら前進
  • スクリューやジェットで移動
  • 水位がある状態で使用可能

🔎 分かること

  • 管内上部の腐食・剥離
  • クラック・変形
  • 取付管の突出
  • 浮遊物・障害物

👍 向いている現場

  • 常時水位がある管路
  • 流速が比較的穏やか
  • 大口径の幹線管路

📌 TVカメラでは水没する区間でも

📌 管頂部まで確認できるのが最大の強み。


② 水面・土砂の上を進めるタイプ(走行型)

🚜 特徴

  • クローラやタイヤで走行
  • 水面・泥・土砂の上を移動
  • 多少の段差や堆積物に対応

🔎 分かること

  • 管内全体の劣化状況
  • 土砂堆積量
  • 閉塞リスクの把握
  • 障害物の位置

👍 向いている現場

  • 土砂堆積が多い管路
  • 水位と堆積物が混在
  • 人が入れないが、形状把握が必要な区間

📌 **「浮くだけでは進めない現場」**に強い。


⚙ 水上ドローン調査の適用条件

万能ではないため、

適用できる条件の整理が重要です。


✔ 適用しやすい条件

  • 大口径管路
  • 水位があり排水が困難
  • 酸欠・硫化水素の恐れ
  • 人の立入が危険
  • 初期調査・概況把握

❌ 適用が難しい条件

  • 流速が非常に速い
  • 水の濁りが強い
  • 細径管路
  • 精密な寸法測定が必要

✅ 水上ドローン調査のメリット

① 安全性が高い

  • 人が管内に入らない
  • 酸欠・有毒ガスリスクを回避

② 排水不要で調査できる

  • 仮設工事が不要
  • 周辺への影響が少ない

③ 調査可能範囲が広がる

  • TVカメラが使えない区間
  • 水没区間でも調査可能

④ 初期判断に向いている

  • 劣化の有無
  • 詳細調査が必要かの判断材料

👉 調査工程の入口として非常に有効


⚠ 水上ドローン調査のデメリット

① 映像精度に限界

  • 水の濁りで視界不良
  • 細かな損傷確認は困難

② 流況の影響を受けやすい

  • 流速があると操作困難
  • 安定走行できない場合あり

③ 最終判定には不向き

  • A・B・C判定
  • 補修設計用の詳細情報

👉 TVカメラ調査や目視調査との併用が前提


⚖ 従来調査との違い

■ 管内TVカメラ調査

  • 精密な損傷確認が可能
  • 判定基準に適合
  • 水位が高いと使用困難

■ 水上ドローン調査

  • 水位があっても調査可能
  • 概況把握・初期調査に強い
  • 精密判定は苦手

👉 役割がまったく違うのがポイント。


📝 現場でのおすすめ使い分け

実務では👇この流れが理想。

1️⃣ 水上ドローンで概況確認

2️⃣ 洗浄・排水の要否判断

3️⃣ 必要区間のみTVカメラ調査

👉 安全・コスト・精度のバランスが最適


🌱 まとめ|水上ドローンは「調査の選択肢」を広げる

水上ドローン調査は、

  • 危険を減らし
  • 調査できなかった区間を可視化し
  • 次の判断につなげる

新しい下水道調査の選択肢です。

重要なのは、

👉 万能と考えず、適材適所で使うこと。

従来調査と組み合わせることで、

下水道維持管理の質は確実に向上します。