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側溝掃除の料金と泥の撤去費用を解説

皆さまの町内でも定期的に側溝掃除を行っているでしょうか?

私の町内では、春と秋の年2回町内全員でやっています。
私の町内は新潟県上越市の田舎町なのですが、側溝清掃の事を「江浚い(えざらい)」と呼んでいます。

えざらい(江浚い)とは…

江浚い(えざらい)とは、春先米作りが始まる前に行われる地域の共同作業で、農業用水の側溝を清掃する作業です。

田舎なので、田んぼが多いため田んぼの用水路にたまった泥を撤去し綺麗にする、といった作業ですね。

多くの町内は半日で終了すると思いますが、場所によっては1日かかる作業になるので、結構な重労働なのですね。

翌日は筋肉痛になったりしますし、休日がつぶれてしまうので、出来ればやりたくない、というのが皆さんの本音ではないでしょうか?

とは言え、同じ町内に住む住民とすれば参加しないわけには行きませんよね。

それでは、その側溝や水路の清掃作業はいくらの費用がかかるのか?また、そのやり方はどの様な方法があるのか?などについて解説してみたいと思います。

各町内に必ずある行事ですので、知っておいて損は無いと思いますよ。

側溝掃除を行う料金

まず最初に、側溝掃除を行う場合にかかる費用をご紹介したいと思います。

町内で行う場合

町内行事で行う場合ですが、こちらはほぼ全員ボランティアでの参加だと思います。

多少、町内会から参加費用が出るところもあるようですが、微々たるものだと思います。

ですので、町内住民で行う場合に関してはほぼ無料。町内会が参加者に支払う費用がいくらある程度ですね。
基本的にはこちらのパターンになるかと思います。

業者に依頼する場合

つづいて、業者に依頼する場合の料金体系について解説したいと思います。

最近では、町内の方々の高齢化や参加者不足もあってか、側溝清掃を業者に依頼する町内も増えてきました。

実際に、当社も毎年同じ町内会様より側溝清掃のご依頼を頂いております。

当然、業者ですので町内住民で行うより費用面では高額になります。

ですがその反面、皆さんの負担は減りますし、出た人、出なかった人などのトラブルや差別もなくなりますので、そういった面ではメリットがあるかと思います。

清掃費用ですが、以下の表が相場となります。

側溝延長 300m 土砂堆積厚 5㎝~10㎝

名称 数量 単位 単価 金額 適用
4t高圧洗浄車 2 104,665 209,330 内訳書①
4t強力吸引車 2 77,573 155,146 内訳書②
汚泥処分費 4 20,000 80,000 概算数量
直接工事費 444,476
諸経費 35,524
工事費計 480,000
消費税 8 38,400
合  計 518,400

内訳書①

【高圧洗浄車 1日あたり】

名称 数量 単位 単価 金額 適用
軽油 37 120.7 4,465
特殊運転手 1 20,900 20,900
清掃作業員 1 21,100 21,100
高圧洗浄車損料 6 時間 9,700 58,200
小 計 104,665

内訳書②

【強力吸引車 1日あたり】

名称 数量 単位 単価 金額 適用
軽油 48 120.7 5,793
特殊運転手 1 20,900 20,900
強力吸引車損料 6 時間 8,480 50,880
小 計 77,573

合計¥480,000ですので、300mの延長ですと¥1,600/mとなります。

いかがでしょうか。

結構な金額がかかるなあ~と思われましたでしょうか?

こじつけにはなりますが、業者に依頼する事によって町内住民の不満を解消でき、水路内の汚泥まで綺麗になると考えれば、こちらも一考ではないでしょうか。

側溝清掃で出る汚泥の処分費用

側溝掃除の目的は「水路内にたまった泥を撤去して水の流れをスムーズにする事」となります。

どろ(汚泥)を撤去~処分、というのが側溝掃除のポイントですよね。

地域によって、どろ処分方法は様々かと思いますが、ほとんどは側溝の脇の路肩に積んでおくか、何か袋にいれて所定の場所まで持って行くか、のどちらかではないでしょうか?

私の地元では、先ほども言ったように田舎町ですので、すくったどろは側溝脇に積上げてそのまま放置しておきます。

田んぼの水路で砂利道脇ですから何の問題もありません。

しかし、商店街や住宅地ではそういう訳にはいきませんよね。

街中で泥をそのままにしておいたら不衛生だし、見た目にも良くないですよね。なので、所定の場所で処分しなくてはならないと思います。

町内で所定の場所に置いておくだけなら無料でしょうね。

ですが、その土砂や汚泥を町内に置く所が無い場合は専門の業者さん(廃棄物工場)に処分を依頼せざるを得ません。

その処分費用が結構高額となります。

これも、処分業者さんによって違ってきますが、相場的には1(立方)㎥あたり12,000円~25,000円くらいかと思います。

町内の側溝清掃で出た土砂の量はそれほどでもないと思います。

土砂の溜まり具合や側溝延長にもよりますが、通常であればせいぜいあっても2~4㎥くらいではないでしょうか?

軽トラック2~3台ってところでしょうか。

ですので、業者さんに処分を依頼しても数万円で処理できます。

置き場の少ない町内が汚れる事を考えたら安いかも知れませんね。

側溝掃除で使用する用具と機械の種類

さて、側溝掃除をする際はどの様な道具や工具をつかえば楽で簡単に作業できるのでしょうか?

人力で側溝清掃する場合

人力で行う場合はそれほど多くの用具は必要としません。

メインはやはりスコップですね。スコップの中でも先が平らになっている「角スコップ」と呼ばれるタイプ。

側溝は底面が平らになっているので角スコでなければ底に溜まっている土砂や泥をすくう事が出来ませんからね。

次にあったら便利かな、という物がこちら「じょれん」と呼ばれるクワの様な道具です。

刃先が自分側に向いているので、土砂などを引き寄せる場合に使用します。

ただし、このじょれん自体では土砂をすくい上げる事が困難なので、ある程度集めたら、スコップですくい上げる必要がありますけどね。

機械で側溝清掃行う場合

こちらは業者に依頼した場合ですね。
使用する機械といいますか、車輛にかるのですが2種類あります。
「高圧洗浄車」「強力吸引車」と呼ばれる特殊車両ですね。

高圧洗浄車とは…

水タンクを載せた車両で水を噴射するホースが付いている車です。
ホース先端のノズルから高圧の水を噴射できるので側溝内に溜まっている固い土砂でもかき分けながら引き寄せる事のできる車両です。

強力吸引車とは…

別名「バキューム車」とも呼ばれ、高圧のポンプで土砂などを吸い込む機械です。
分かりやすく言えば「ドデカイ掃除機」ですね。
吸い込んだ土砂は、荷台のタンク内にたまりいっぱいになったら処分場へ捨てます。

この車両と人とが一緒になって側溝清掃作業を行います。

どぶ掃除をしてくれる業者の探し方

昔は、側溝や水路の事を「ドブ」なんて言い方もしましたね。

ドブと聞くと「とても汚い水路」的なイメージがありますが、現在の側溝は比較的新しく綺麗なものが多い様な気がします。

ドブの話は良いとして、側溝清掃を行ってくれる業者の探し方です。

業種的には「建設業」「清掃業」などがメインでしょうか。

タウンページや新聞に「側溝清掃請け負います」といった広告を出している会社は見たことが無いので、ここはやはりインターネットで調べる方法が一番ですね。

キーワードは「側溝清掃 業者」や「地域名 側溝清掃業者または会社」などと検索すると出てくると思います。

人力だけで行う清掃作業なら、大体の地元建設会社が対応してくれるかと思いますが、あまりやりたがらない、というのが現状かもしれません。

今はどこの建設会社も人手不足ですし、結構な重労働であり金額的にも合わない、というのが主な原因かと思われます。

人力以外の場合、上記で説明しました特殊車両による清掃作業でしたら快く引き受けてくれる会社さんが多いと思います。

人力より金額ははりますが、機械作業なので作業性が良いのです。

ただ、この特殊車両を持っている会社が少ない。

その地域に数社あれば良い方だと思います。特殊ですから、それ専用の仕事がないと使い道がありませんから。

ちなみに、当社でも高圧洗浄車と強力吸引車をもっていますし、側溝清掃等の依頼も数多くいただいております。

ご相談は無料ですので何なりとお問合せ下さい。

側溝掃除の方法とは?

では、具体的な清掃方法をご紹介します。

人力での側溝清掃

角スコップを持ち、側溝の中へ入ります。
側溝や水路には様々なサイズがありますので、人が入れない様な小さい幅の側溝であれば、脇から作業を行います。
側溝の底部にスコップを当て、土砂や泥をすくい上げます。
この時、あまり力みすぎない様にした方が疲れにくいですし、腰を痛めません。
スコップ自体が入らない幅の狭い側溝もあります。その際は、幅の小さいタイプのスコップやじょれんを使うと便利ですよ。

特殊車両での側溝清掃

土砂の層が厚い場合は、事前に人力である程度の土砂をほぐしておく必要があります。
通常の場合ですと、高圧洗浄車にて汚泥を引き寄せてきます。側溝掃除専用のノズル(そっこう君)もありますので、状況に応じて使用します。

高圧水の威力は強いので、とてもきれいになりますよ。
寄せ集めた汚泥を強力吸引車にて吸い込みます。
水も土砂もすべて一緒に吸い込んでしまうので、清掃後はとてもきれいな状態になります。

側溝(水路)の大きさによって使い分ける

側溝掃除の費用や方法についてご紹介してきました。
人力と機械のどちらで行うかは、現地の状況に応じて使い分けると宜しいと思います。
小さな側溝の場合は人力で行い、大きな側溝の場合は機械で行うという形が宜しいかと思います。

費用対効果なども考えて検討されてはいかがでしょうか。