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下水道管路施設の点検・調査はどんな工法があるの?

下水道管路の点検と調査

下水道管路施設の点検・調査は、「巡視」「点検」「調査」で構成されます。

  • 「巡視」は管路施設の地上部やマンホールの蓋の状態を把握します。
  • 「点検」はマンホールの蓋を開閉し、蓋の不具合の確認と共に管路施設の状況を目視あるいはカメラにて確認します。
  • 「調査」は施設の異常の程度を定量的に把握するために行われます。

調査は、巡視や点検の結果に基づいて行われるもの、計画的実施によるもの、異常・欠陥等が発生し緊急的に行われるものがあります。

調査の方法は、目視やカメラによる「視覚調査」と、不明水調査や機能耐久性調査・環境状態調査を行う「詳細調査」があります。

「視覚調査」は管路施設の構造、状態によって次のように区分されます。

(1)管渠調査
  1. 管内潜行目視調査
  2. 本管テレビカメラ調査
(2)マンホール目視調査
(3)マンホール蓋調査
(4)ます調査
(5)取り付け管テレビカメラ調査
(6)その他新技術等

「詳細調査」は視覚調査では判断出来ない項目について次のような調査が行われます。

(1)不明水調査
  1. 流量調査
  2. 誤接合調査
  3. 水密性調査
  4. その他調査
(2)機能耐久調査
  1. 変状調査
  2. 腐食・劣化調査
(3)環境状態調査

調査は、調査の目的・対象施設の選定・調査方法の検討・調査困難か所の取り扱い・実施頻度等をまとめた「調査計画」に基づいて実施されます。

調査は、リスク評価の視点から優先順位を定めたうえで対象施設を選定する必要があります。

また近年は下水量が多く止水が困難な場合や、圧送管など常時満水の管路の場合には点検・調査が困難な場合もあります。

このような場合には最新の点検・調査技術や、時間計画保全の取り組みを行います。

管路施設は膨大な量があり、すべての管路施設を平等に点検・調査することは困難です。

スクリーニング調査とは

そこで、限られた点検資源で効率的・効果的に管路施設のストックマネジメントを行うためにはスクリーニングにより調査対象ヵ所の選定が重要です。

スクリーニングは巡視・点検の結果に基づきリスク評価により行い、カメラ等を用いた簡易調査により調査の優先度の高い管路施設を絞り込みます。

スクリーニングでは主に次のような調査方法が用いられます。

  1. マンホール目視点検(鏡等)
  2. 菅ロテレビ調査
  3. テレビカメラ調査(側視無し)
  4. その他新技術

また、このような点検・調査を実施する上では必要な基礎データの収集・整理が必要です。

管路施設管理においては、保有する管路施設について構造や材質、延長距離、設置年次や布設費用、管理状況や対策の内容・時期・費用と、点検・調査の結果をデータベース化しておくことで、効果的・効率的・計画的に下水道管路施設の維持管理を行うことが出来ます。