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お知らせ

大口径管渠におけるVカット施工の注意点

― φ2000以上だから“楽”とは限らない ―

大口径管渠は人が立って作業できるため、

一見すると施工しやすいように思われがちです。

しかし実際には、

🔴 「小口径より難しい要素」が多い

というのが現場の実感です。

今回は、大口径ならではの注意点を整理します。

なぜ厳しいのか?

  • 管断面が大きい=空間容積が大きい
  • 粉じんが滞留しやすい
  • 距離が長くなる傾向

特にVカットでは、

✔ 切削粉じん

✔ 臭気

✔ ガス滞留

が発生します。

実務ポイント

  • 送風だけでなく「送排気併用」が望ましい
  • 人孔から50mを超える場合は換気計画必須
  • 酸素濃度は連続監視

💧 ② 水替えの難易度が上がる

大口径は流量も大きいケースが多い。

Vカットは原則、乾燥状態が理想

問題点

  • 水深5cmでも作業効率が大幅低下
  • 流速があると足場不安定
  • 活水時は充填不良リスク増大

対策

✔ 一次止水 → Vカット → 樹脂充填の段階施工

✔ 区間分割施工

✔ 夜間低流量施工


🧱 ③ クラックの“動き”が大きい

大口径管は、

  • 土圧影響
  • 地盤変位
  • 長スパン構造

の影響を受けやすい。

つまり、

クラックが“動いている”可能性が高い

動きのあるクラックにVカット単独施工すると、

  • 数年で再漏水
  • 充填材剥離

が起きる。

判断基準

  • 曲げひび割れか?
  • 鉄筋腐食はあるか?
  • 背面空洞の可能性は?

ここを見極める必要がある。


🏗 ④ 足場・安全管理が重要

φ2200以上になると、

✔ 足場設置

✔ 高所作業

✔ 長距離退避

が発生する。

特に重要なのは

  • 退避距離管理
  • ガス検知器携行
  • 作業時間の制限

「広い=安全」ではない。


📊 ⑤ Vカット単独で済ませてよいか?

大口径の場合、

  • 断面欠損
  • 鉄筋露出
  • 腐食進行

を伴うことが多い。

そのため、

状況 Vカット単独
微細クラック
活水クラック
構造劣化併発 ×

断面修復や部分補強との併用を検討すべき。


🔎 まとめ

大口径管渠におけるVカット施工は、

✔ 作業空間は広い

しかし

✔ 管内環境は厳しい

という特徴があります。

注意すべきは:

  • 換気計画

  • 水替え条件

  • クラックの性状

  • 構造的影響

  • 安全管理

これらを整理せずに施工すると、

再漏水や事故につながります。


✍ 技術者として大切なこと

Vカットは“止水工法”。

大口径管渠では特に、

「止水」と「構造」の切り分け

が重要になります。

ここを説明できる会社は、

発注者からの信頼が違います。