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豆知識 2021.07.05
下水道事業においては工事や維持管理の事故により毎年100人以上の死傷者が出ています。
一方、事故原因の大半が作業手順の改悪や作業者の不注意、管理者の安全配慮不足などであり、事業者側の注意と教育によって改善を図る必要があります。
下水道では作業中の墜落・転落や急な増水、機器への引き込まれ・機器の不良・有毒ガスの発生、交通事故や車両事故など様々な要因による事故が発生します。
事業実施に当たっては安全配慮に十分留意し、法例や作業ガイドラインに則った対応と作業関係者への教育が重要です。
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下水道事業を行う上では、安全を確保し作業することが最も重要であり、作業員および周辺地域の住民、通行者等の安全に十分配慮しなくてはなりません。
国土交通省の調査では、平成28~30年の三年間に発生した下水道の工事あるいは維持管理における事故では墜落・転落がもっとも多く、その全てで墜落制止用器具が未使用でした。
重機操作時の「挟まれ」や転倒、車両の停止措置不足による事故、機器操作ミスによる有害物質の漏洩、クレーン車等の転倒など重大事故になる場合があります。
機器の清掃作業中に別の個所を点検中の作業員が確認不足のまま機器を操作し清掃作業者が負傷するなどの事故が発生しています。作業は責任者が進捗を一元管理し、作業員菅野円滑な連携と安全確保の徹底を図る必要があります。
「生き埋め事故」などは直ちに人命が危なくなる事故であり、作業時には土質と工法の適合や、作業進捗時の異常確認の徹底などをはかる必要があります。
作業中の吊り荷の落下やチェーンブロックの外れによる作業員の負傷、腐食管の破裂による顔面裂傷、ケレン作業中の異物飛散による目の負傷など様々な事故が発生しています。
また、機器の動作時における巻き込みや挟まれ等は四肢を切断するなどの重大事故になる場合があり、事故防止を反復して徹底し周知するとともに、作業環境の整理整頓、十分なスペース確保に留意する必要があります。
下水道工事あるいは維持管理作業は道路の一部を使用する場合が多く、交通規制や車路・歩道の一時的な変更が必要となります。規制は歩行者・運転手の協力を得て円滑かつ安全に行う必要があります。
下水道工事や作業中は高温高湿度の作業環境になる場合があり、直射日光にさらされる作業現場も多い状況です。
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