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下水道分野における地球温暖化対策について

豆知識 2021.07.01

 

近年、地球温暖化が国際的に大きな社会問題となっています。

温暖化による気候変動は災害を引き起こすだけではなく、海面上昇や気候変化による農作物の減収など我々の社会に大きな影響を及ぼす懸念があります。

菅総理大臣は就任後初の所信表明演説において、「2050年温室効果ガス排出量ゼロ」を表明しました。社会基盤として重要な下水道事業においても、水処理や汚泥焼却時にCO2が排出されます。

2012年の下水道事業に伴う温室効果ガス排出量は,年間で約 627 万 t-CO2と、我が国全体の温室効果ガス排出量の約 0.5%を占めました。

このようなことから、下水道事業においても温室効果ガスの削減は重要な取り組みの一つとなっています。

 

下水道事業の温室効果ガス排出量の内訳

2004年の温室効果ガスの排出量の内訳を見ると、総排出量は695万t-CO2であり、処理場の電力消費に伴うCO2排出量が約50%と最も多く、次いで、汚泥焼却工程で発生する一酸化二窒素(N2O)排出量が約24%を占めています。また、ポンプ電力6%、燃料7%、水処理14%となっています。

2004年から2012年の間に総排出量は695万tから627万tに減少しています。これは、焼却炉の効率を高めるなどの様々な取り組みによるものです。

このような取り組みは各自治体で行われており、例えば東京都下水道局では、事務事業活動から発生する温室効果ガス排出量を、2000年度比で2020年度までに25%以上、2030年度までに30%以上削減する、新たな地球温暖化防止計画「アースプラン2017」を策定しています。

 

下水道分野のエネルギーポテンシャル

下水道は、処理水・汚泥・施設等を効率的に処理し有効活用することで、豊富な資源・エネルギーポテンシャルを有していると言われています。これにより資源・エネルギー問題や地球環境問題の解決に貢献することができます。

  •  処理水は外気温に比較し夏は冷たく、冬は暖かい特性を持ち熱エネルギーの利用が考えられます。また、放流時の位置エネルギーも活用できます。
  • 下水道施設の水槽上等の広い空間は都市部における自然エネルギー施設用地として利用できます。
  • 下水の管きょ網はバイオマスや熱等の新たな収集・運搬・処理・再生システムとして利用可能です。
  • 下水汚泥は都市生活により一定の供給が行われる都市型バイオマスの原料として利用できます。カーボンニュートラルの点からもエネルギー利用として重要です。

 

下水道事業の温室効果ガス排出量削減の取り組み

汚泥を焼却する場合には温室効果ガスの一種であるN2Oが発生します。近年、流動焼却炉が焼却効率が高く臭気を分解するなどの利点があり導入が進んでいます。

この流動炉では、従来は800℃で燃焼させていたものを850℃で燃焼した場合には、N2Oの排出量を約6割削減することが可能となっています。

また、水処理工程で微細気泡散気装置を導入し送風機電力を約2割削減したり、処理技術の改善による水質改善と電力使用量の削減を行うなどの取り組みが行われています。

他にも、下水道施設の照明のLED化や設備の維持管理・運転時間の効率化などの取り組みも勧められています。

下水道施設・設備の改修は耐用年数等を考慮し、計画的に行う必要があります。このため国は「下水道における地球温暖化対策マニュアル」を示し各自治体に「下水道温暖化対策推進計画」の策定と推進を求めています。

 

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