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下水道管の更生工事とは?種類や工法をご紹介!

豆知識 2019.05.14

 

「下水道の更生工事」とは具体的にどんな工事なのでしょうか?

普通に生活している中ではほとんど見聞きすることのない「更生工事」ですが、実は私たちの生活を支えるとても重要な工事の一つです。

この記事では、下水道の更生工事にフォーカスして、その基礎知識や更新工事との違い、メリット・デメリット、さらには更生工事の工法もご紹介します。

下水道の更生工事とは?更新工事との違いやメリット・デメリット

そもそも更生工事とはどんな工事なのでしょうか?まずは基礎知識を蓄えましょう。

更新工事との違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

更生工事とは

「更生工事」とは配管工事の一種です。

「管更生工事」と呼ぶこともあります。私たちが生活している地面には下水道管が埋設されていますが、経年による老朽化、あるいは地震といった災害などによって漏水や破損、腐食などさまざまな問題が生じてきます。

これらをそのままにしてしまうと、下水道管が詰まって下水が逆流する、破損によって下水が地上に吹き出してしまうなど、より大きな問題へと発展してしまいます。

あるいは、下水道管に穴が開くなどし、地下水が流れ込んでしまえば下水処理場の処理能力を超えてしまい、混乱をきたす恐れもあります。

そこで、問題のある下水道管をさまざまな方法で修復する工事が必要となる訳です。

そしてその工事が「更生工事」と呼ばれるものです。

マンションやビルの給排水管といったものから下水道まで、さまざまな配管工事で更生工事が行われています。

更生工事と更新工事の違いやそれぞれのメリット・デメリット

「更生工事」と似た言葉で「更新工事」があります。字面である程度想像がつくと思いますが「更新工事」は給排水管や下水道管そのものを「更新」、つまり新しいものに取り替える工事を指します。

一方の「更生工事」は、古くなった給排水館や下水道管に手を加えて「元の良い状態に戻す」「下水道管として問題なく機能できる状態に修復する」といった工事になります。

それぞれ、次のようなメリット・デメリットがあります。

  更生工事 更新工事
メリット ・工期が短くて済む
・更新工事と比べて安価
・工事中の騒音が少ない
・解体や復旧の手間がない
・耐久年数が延びる
・衛生面が向上する
・安全性が向上する
・漏水リスクが減る
・腐食などの劣化が解消
デメリット ・老朽した管には不向き
・寿命は10年程度
・衛生面で不安が残る
・費用が高額になりがち
・工期が長い
・騒音や振動が出る

このように、更生工事は短期間・リーズナブル・騒音などが少ないといったメリットがある反面、衛生面で不安が残ったり、更生工事をしても10年程度しか延命できなかったり(その後は更新工事)、すでに老朽化している下水道管には向かないといったデメリットがあります。

一方の更新工事は新品に取り替えるため漏水や衛生面での心配がなくなる、耐久性が延びるといったメリットがある反面、費用が高額になったり、騒音や振動が出たり、工期が長くなったりするデメリットがあります。

それぞれを加味しながら、最適な方法が選択されているというわけですが、一般的には、更生工事では修復不可能な場合、または不可能ではないが十分な成果が得られないと考えられる場合などに、更新工事が行われるケースが多いようです。

下水道の更生工事の種類や工法は?

下水道の更生工事にはさまざまな種類や工法があります。

下水道管の設置状況や設置されている環境、下水道管に使用されている素材、問題の程度などがさまざまなうえ、全国に「工法協会」がいくつもあり、それぞれ工法を開発していることなどによるものです。

そのため、すべての工法をご紹介することはできませんが、ここでは一般的かつ代表的な更生工事の種類や工法をご紹介していきます。

更生工事の種類

まずは大まかに、更生工事の種類を解説します。

更生工事と一口に言っても「単管構造」か「複合管構造」かによって工法の選択肢が変わってきます。

例えば次のようになります。

更生工事
複合管構造 単管構造

複合管 

・製管工法

 

 

二層構造管 

・反転工法
・形成工法
・さや管工法

自立管 

・反転工法
・形成工法
・さや管工法

そして「反転工法」「製管工法」「形成工法」「さや管工法」といった種類の中に、さまざまな工法が用いられるという訳です。

更生工事の工法について詳しく

前出の「反転工法」「製管工法」「形成工法」「さや管工法」について、もう少し詳しくご紹介していきます。

反転工法

ガラス繊維や有機質繊維などに樹脂を染み込ませた筒状の更生材を使用します。マンホールから下水道管内に反転または引き込みといった方法で挿入していきます。

その後、更生材の内部から空気圧や水圧を利用して既存の下水道管の内面に密着させ、温水や蒸気など熱を使って硬化させることで新たな下水道管を構築する、という方法です。

「SGICP工法」「SGICP-G工法」「グロー工法」「ホースライニング工法」などがあります。

形成工法

ガラス繊維や有機質繊維などに、光硬化性、熱硬化性いずれかまたは両方の素材を含んだ樹脂を染み込ませた、筒状の更生材を使用します。

下水道管内への挿入方法は、反転または引き込みによって行われます。

更生材の内部から空気圧をかけ、既存の下水道管に密着させた状態のまま紫外線を含む光を照射することで更生材が光硬化反応を起こして硬化させます。

さらに、その反応熱で熱硬化性の樹脂が硬化反応を起こし、新たな下水道管の構築に至るという方法です。

熱形成タイプでは「EX工法」「SGICP工法」「オメガライナー工法」「パルテムSZ工法」などが、光形成タイプでは「アルファライナー工法」「シームレスシステム工法」などがあります。

さや管工法

既存の下水道管よりも小さな菅径の管渠(かんきょ)を工場で作製し、推進または搬送組み立てによって既存の下水道管内に敷設します。

小径のため隙間が生じますので、その間に充填材を注入していくことで新たな下水道管を構築するという方法です。

「SPR-PE工法」「RPC工法」などがあります。更生管が工場で造られることから、仕上がり後の信頼性が高い工法と言われています。

製管工法

製管工法には大きく「嵌合製管」と「熱硬化製管」があります。

前者は、既存の下水道管内に硬質塩化ビニル樹脂材、ポリエチレン樹脂材などを嵌合させながら製管する方法です。

製管された樹脂製のパイプと既存の下水道管との隙間はモルタルを充填することで一体化させます。

後者は、既存の下水道管よりも若干小径の、熱硬化タイプの更生材で作られた樹脂製パイプを形成する方法です。

同じく、既存の下水道管との隙間はモルタルを充填します。

このように、更生工事と言っても実にさまざまな工法があります。もちろん、これらは一例で、まだまだいろいろな工法が開発され、施工されています。

下水道管更生工法のまとめ

下水道の更生工事、少しはお分かりいただけましたか?

専門的な内容なので、少し難しかったかもしれませんが、基本的な部分をできるだけ分かりやすく解説したつもりです。

工法などは文字だけでは伝わりにくい部分もあると思いますので、興味がある方は工法名でリサーチしてみてくださいね。

私たちの生活の基盤を支えていると言っても過言ではないのが更生工事です。

街で見かけたら、ぜひ興味を持っていただければと思います。

 

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