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下水道管路施設の点検・調査「マンホール調査」とは?

下水道には管路とマンホールが必ずありますが、今回はマンホールの調査方法について解説していきます。

マンホール目視調査

「マンホール目視調査」は調査員がマンホール内に入り側面や足掛かり金物、インバート、管口等の内部状況を目視により把握します。

また、上下流の管きょ内部の状況についてはマンホールから目視できる範囲を調査します。

目視調査は調査員が直接状況を確認するため高い調査精度を得ることが出来ます。

マンホールは形状・構造等の種類が多く、様々な現場の条件があるため調査においては事前に状況を把握し施工計画を立てる必要があります。

また、マンホールに入る場合には酸素濃度・硫化水素ガス濃度等を測定し、安全を確認する必要があります。

必要な場合には送風機等で換気を行う等、万全の安全配慮が必要です。

作業時には管きょの調査や清掃と合わせて実施することが効率的ですが、事前に戦場が必要な場合もあります。

管きょに硬質塩化ビニル管を採用している場合にはコンクリート製のマンホールの方が腐食が進んでいる場合もあるため優先的にマンホール調査を行うことが効果的です。

 

マンホール蓋調査

「マンホール蓋調査」は「機能不足」と「性能劣化」について調査員の目視により状態を把握します。

「機能不足」は「設置環境適合性(耐荷重の判定・圧力解放耐陽圧性および転落防止性)」と、「機能支障(浮上飛散防止機能・不法開放防止機能・転落防止機能)」について確認します。

「性能劣化」は、蓋の表裏・枠の目視確認、模様高さや蓋と段差の測定を行います。

マンホール蓋調査はマンホール調査と併せて行う事が効率的です。

 

ます調査

「ます調査」は、形状・構造(現場打ちコンクリート・二次製品)等の確認を含めて調査員が目視により確認します。

調査精度を高めるためには事前に内洗浄を実施しておくことが望ましく、一般の取り付け管調査とともに実施します。

また、ますが民有地にある場合には予め調査の目的や内容を住民に説明し了解を得ておくことが必要です。

作業時には身分証明書等を携行する必要があります。

 

取付け管テレビカメラ調査

取り付け管テレビカメラ調査は「ます」から行う方法と「管きょ内」から行う方法があります。

「ます」から行う場合には事前に取り付け管内を洗浄し「ます」から管きょ設備うぶまで直視式カメラヘッドを管内に送り込み状況を把握します。

テレビカメラ車が侵入できない細い管でも電源と画像伝送が可能であれば作業が可能ですが、クラック幅やたわみ率の計測はできません。

また、屈曲部などでは一部写らない死角が生じる場合があります。

なお、無理な押し込みは管の破損や機器の破損やカメラヘッドの引き抜き不能を招く恐れがありますので注意が必要です。